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Windows XPがもうすぐサポート終了になります。具体的には日本時間2014年4月9日16時に終了です。なのでもう2週間ほどしかありませんが、まだWindows XPを使っておられる方もいると思います。むしろこれからもXPを使い続けるぜ!という方も中にはいるかも。
しかし「サポート終了後も使い続けると危険!」という事をよく聞きます。でもなぜ危険なのか、どういう危険があるのかというのはいまいち知らないという事に気づきました。
そこで今回はまずそもそもの「OSのサポート」について調べてみました。

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OSのサポートとは

Windows OSはMicrosoftからサポートを受けられる期間が設定されていて、そのサポートには2つの種類があります。「メインストリームサポート」と「延長サポート」です。それぞれ最低5年間ずつMicrosoftが用意しています。なのでサポートの期間は最低10年間です。これがMicrosoftが設定しているサポートライフサイクルです。

ではそれぞれのサポートの違いと、具体的な内容を紹介します。

メインストリームサポート

OSの登場から最低5年間用意されているメインストリームサポートではMicrosoftが提供する全てのサポートを受けられます。
メインストリームサポートの内容は以下の通りです。

  • セキュリティ更新プログラムサポート
  • 仕様変更、新機能のリクエスト
  • セキュリティ関連以外の修正プログラム作成の新規リクエスト
  • 無償サポート (ライセンス、ライセンス プログラムおよび、その他の無償サポートを含む)
  • 有償サポート (インシデントサポート、時間制サポート)

http://www.microsoft.com/ja-jp/windows/lifecycle/default.aspx

Windows XPとVistaは既にメインストリームサポートが終了していますが、Windows 7とWindows 8はまだメインストリームサポートの期間中です。
メインストリームサポート期間中はセキュリティ更新プログラムが提供されたり、新機能が追加されたり、OSのバグ修正プログラムが提供されたり、無償・有償のサポートが受けられます。

セキュリティ更新プログラムサポート

主にセキュリティ上の問題点(脆弱性)を修正するためのプログラムを提供してくれます。これがOSのサポートでは最重要なものだと思います。
外部からの攻撃者はOSのセキュリティの抜け道(セキュリティホール)を探して進入してきますが、抜け道が発見されるとMicrosoftが抜け道を防ぐセキュリティ更新プログラムを提供します。抜け道が防がれると外部からの攻撃者は違う抜け道を探し、Microsoftがそれを防ぎ・・・と完全にイタチごっこです。
サポートの期間中はMicrosoftがセキュリティを更新してくれるので問題ないのですが、サポートが終了すると、セキュリティが更新されなくなるので、新たに抜け道が発見されてもそのまま放置されます。

仕様変更、新機能のリクエスト

OSに新しい機能を追加するためのプログラムの提供などです。新しいIEが登場したりすることだと思います。
さらにはユーザーからの要望が多かった機能を追加したり、仕様を変更したりしてくれるものだと思います。

セキュリティ関連以外の修正プログラム作成の新規リクエスト

セキュリティ以外にもバグがあったりするので、それを修正するプログラムを提供してくれる事だと思います。

無償サポート

「セットアップ、インストール」と「基本操作」に関して無償でサポートしてくれます。メールや電話でこれら2つに関してわからないことを教えてくれるという事です。
無償サポートの提供期間は製品に違って違うようですが、Windows OSは基本的にライセンス認証後90日間がこの無償サポート期間のようです。
無償サポートの受け方と製品別提供期間についてMicrosoftがまとめています。
http://support.microsoft.com/kb/875330/ja

有償サポート

有償でのサポートを受けられます。そのままの意味ですね。サポート期間が終了すると有償でもサポートしてくれません。

延長サポート

延長サポートはメインストリームサポート終了後最低5年間用意されています。サポート内容は以下の通りです。

  • セキュリティ更新プログラムサポート
  • 有償サポート (インシデントサポート、時間制サポート)
  • セキュリティ関連以外の修正プログラム作成の新規リクエスト※

「無償サポート」と「仕様変更、新機能のリクエスト」がなくなりました。
さらに「セキュリティ関連以外の修正プログラム作成の新規リクエスト」に関しては別途、サポート契約が必要です。

サービスパック

サービスパックってよく聞きます。XP SP3やVista SP2などの”SP”の部分の事です。これはService Packの略です。
サービスパックとは製品が発売された後に公開された修正プログラムをまとめたものです。
修正プログラムはサポート期間のみ公開されるので、サポートライフサイクルが終了するとサービスパックも公開される事はありません。
サポート終了日はサービスパック毎に設定されています。
Windows OSだけでなくOfficeなどでもサービスパックが提供されます。
もちろん最新のサービスパックを適用するのがオススメです。2014年3月現在、Windows VistaはSP2、Windows 7はSP1が最新のサービスパックです。

サービスパック毎のサポート期間

サービスパックにもサポート期間があります。
新たにサービスパックがリリースされると、そのひとつ前にリリースされたサービスパックは基本的に24ヵ月後にサポートが終了します。これがサービスパックサポートライフサイクルです。
例として、Windows 7 SP1は2011年2月22日に公開されたので、サービスパックなしのWindows 7のサービスパックサポートは2013年04月09日に終了します。
つまり2013年04月09日以降はSP1でないと、Microsoftによるサポートは受けられません。
ちなみに現在Windows 7 SP2は登場していないので、Windows SP1のサービスパックサポート終了日は不明です。

各OSのサポート期間まとめ

現行のOSのサポート終了日をまとめました。

OS一般販売開始日メインストリームサポート終了日延長サポート終了日
Windows XP SP32001年11月16日2009年4月14日2014年4月8日
Windows Vista SP22007年1月30日2012年4月10日2017 年 4 月 11 日
Windows 72009年10月22日2015年1月13日2020 年 1 月 14 日
Windows 82012年10月26日2018年1月9日2023年1月10日

※アメリカ時間です。

これらは現時点での予定なので、もしかしたら延長される可能性もあります。
Windows XPは当初の予定よりサポートがさらに延長されて13年もサポートされてきました。

なぜサポートが終了するのか

Microsftも慈善事業ではないので、永遠にサポートをし続けるのは現実的ではありません。なので延長も合わせて最低10年というサポートライフサイクルを設定されています。
さらに登場が10年も経ったOSではセキュリティ的にも機能的にもアップデートしても限界があるので、サポートを終了して、新たなOSに移ってもらおうというのがMicrosoftの考えだと思います。

OSのサポートについては紹介し終えましたが、サポートが終了したらどうなるのかという事と、サポート終了後も使い続ける危険性、OSのアップグレートについてを紹介したいのですが、長くなってしまったので次のページで紹介します。
Windows XPのサポートがもうすぐ終了 使い続ける危険性とOSのアップグレードについて

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