前回、Cubase 6用にパソコン構成を考えて購入したところまで紹介しましたが、今回は自作PCを組み立てます。自作PCに付きもののトラブルに遭遇しましたが、無事解決できたので、その報告も合わせて行います!
PCパーツを組み立て
PCパーツが届いたので早速組み立てていきます。
自作PCという名前ですが、私は組み立てPCだと思っています。パソコンは組み立て手順を知っていれば、誰でも簡単に自作することができます。
ただパソコンは組み立てただけでは動かなくて、OSをインストールしたり、設定をしたり、さらにトラブルを解決できないといけません。
組み立て手順は別の機会に改めて詳細なページを作る予定なので、簡単な組み立て手順を記載します。
自作PCの組み立て手順
- マザーボードにCPUを装着
- マザーボードにCPUクーラーを装着※グリスを添付する必要がある場合も
- マザーボードにメモリを装着
- PCケースにマザーボードのバックパネルシールドを装着
- PCケースにマザーボードを装着
- ビデオカードを装着
- PCケースに電源を装着し、電源ケーブルを必要な部分に接続
- HDDやSSD、光学ドライブをPCケースに装着し、マザーボードや電源ケーブルと接続
- PCケースの電源スイッチなどと繋がっているケーブルをマザーボードと接続
- PCケースにケースファンを搭載し、電源もしくはマザーボードのファンコネクタと接続
順番が上下したり、パソコン構成によっては必要がない手順もありますが、これがおおまかな組み立て手順です。
私が自作PCを始めた頃に一番難しかったのがケーブル類の接続です。電源ケーブルをどこに繋げればいいのかなどが分からなくて、説明書やネットで調べまくった覚えがあります。
今回はとりあえず組み立てられたので、OSのインストールを行います。
トラブルに遭遇
自作PCには付きものと言っても過言ではないトラブルに遭遇してしまいました。
電源を入れてもモニタに何も映らないトラブル
OSをインストールしようとして、電源を投入したのですが、モニタに何も映らないというトラブルが発生しました。BIOS画面も写らないという状態です。
BIOS画面とは電源を入れた後、黒画面に白い文字が色々映し出される画面の事です。ただ現在はBIOSからUEFIというものに変更しているものが多く、カラフルな画面だったりしますが、今回はあまり関係ありませんので、改めて紹介します。
原因はいくつか思い当たりましたので、一つずつ試してみることにしました。
ケーブルがちゃんと刺さっているか
電源ケーブルやマザーボードと繋がっているケーブルがちゃんと刺さっているか確認します。正常に刺さっていないと起動しなかったり、モニタに映らなかったりする場合があるので、しっかり確認しましょう。
ビデオカードの補助電源を接続していないというミスもよくあります。
今回はこれらが原因ではありませんでした。
メモリやビデオカードがちゃんと刺さっているか
こちらもよくあるトラブルの原因です。メモリやビデオカードは奥までしっかり刺さないと起動しなかったりします。
これも原因ではありませんでした。
CPUクーラーがちゃんと装着されてるか
CPUソケットにCPUが正常に装着されているかの確認と、CPUクーラーがしっかり奥まで装着されていないとおかしくなります。
マザーボードがショート
これもよくあるトラブルです。マザーボードをPCケースに装着する際に、マウントねじ(スペーサー)を使用していなかったり、間違ったネジを使って固定するとショートしてしまいます。
今回の原因はこれでした。
パソコン内部に使われるネジにはミリネジとインチネジがあり、スペーサーと合っているネジを使わないとショートしたりして、今回のようにモニタに何も映らない状態が起こったりします。
トラブルの原因を探す方法
自作パソコンでトラブルの原因を探すなら「最小構成で試せ」という言葉があります。
最小構成とはマザーボードにCPUとメモリを装着し(マザーボードに映像出力コネクタが無い場合はビデオカードも)、マザーボードを電源と繋げた状態の事です。つまりパソコンが最低限機能する構成の事です。
今回はケースからマザーボードを取り出して確認したところ、モニタにBIOS画面が写ったので、すぐにショートしていると気づきました。
マザーボードを購入すると、マザーボードは袋に入っていますが、この袋は静電気防止袋なので、自作PCでは非常に重宝します。
今回はマザーボードの箱の上にこの静電気防止袋を敷いて、その上にマザーボードを置いています。
トラブルの原因の一覧や解決方法の一覧を改めて紹介する予定です。
トラブルが解決したので、OSであるWindows 7をインストールして完成です。
Cubase用パソコンが完成
ちょっとトラブルがありましたが、無事に完成しました。さらに快適に使ってもらうためにWindows 7の高速化を実施しました。
PCケースのダストフィルターを掃除していないので、汚くなっています。後で気づいたので、掃除しておきました。
サイドパネルに装着しているLEDファンはいい感じに光っていて、私も欲しくなりました。
実際に友人に触ってもらい、快適さに納得してもらったので、受け渡して今回の依頼は完了です。その後聞いたところ、Cubase 6も快適に動いているようです。
トラブルが楽しい自作PC
自作PCは組み立てて普通に動くのが一番良いというのは間違いありませんが、私はトラブルがあるとわくわくします。もちろん壊れるようなトラブルは勘弁して欲しいですが、それ以外のトラブルは結構楽しいです。
トラブルには原因があり、その原因を究明するために様々な事を試し、原因を見つけ、修正して正常な動作をしてくれるとすごく達成感があります。トラブルに遭遇することで、自作PCのスキルは飛躍的にアップすると思います。
今回はハードウェア的なパソコントラブルでしたが、もちろんOSなどのソフトウェア的なトラブルもあります。こういった経験は絶対役に立つと思うので、是非みなさんに自作PCに挑戦して欲しいです。