Pocket
LINEで送る

あなたは今使っているパソコンのスペックを知っていますか?
「スペック(spec)」というのは本来”仕様書”という意味だそうですが、日本では”期待される性能”を指すようです。つまり「パソコンのスペック」はパソコンの性能のことです。性能だけでなく、規格などもわかります。スペックを知っていればそのパソコンがどんな事ができるのかが色々わかります。
ただパソコンの中には様々なパーツが入っているので、パーツ毎のスペックがあります。全てを知っている必要はありませんが、スペックが分かるとパソコンの買い替え時やメモリ増設、ビデオカード増設などの時にすごく役に立ちます。特にPCを自作する際には自分のやりたい事を実現させるために必要不可欠なのがこのスペックです。

スポンサードリンク

知っておくべきPCパーツのスペック

パソコンには色々なPCパーツが搭載されていますが、正直知っておくべきPCパーツは限られています。それはCPUとマザーボードとビデオカードとOSです。なぜこれらが重要なのかを説明します。

CPUのスペック

CPUは何といってもパソコンの性能を左右するパーツなので、CPUのスペックを知っていれば、そのパソコンがどれくらい動くのか、快適になるのかが予測できます。
Intelの現行のCPUで言うと、Core i7がハイエンドに位置していて一番性能がいいです。逆にCeleronやPentiumはローエンドモデルと言って、性能はi7に比べるとかなり落ちます。こういった事を知っていると、パソコンを購入する際に、目的がはっきりしているなら、最適なパソコンを選ぶことができます。
例えば、ネットサーフィンやメールを読むくらいしか使用目的でなければローエンドのCeleronで十分です。しかし動画を編集したり、ゲームをしたりする場合はハイエンドのCore i7が必要だったりします。
特にゲームの場合は、動作環境というのが示されて、そこにはCPUのスペックが表示されています。それが何を意味するのかが分かれば、間違いのないパソコンを購入できます。
CPUの性能はブランドはもちろんですが、世代によっても変わってきます。それらをまとめたページを作成予定なので、今しばらくお待ちください!
今回は軽く性能比較表を作りました。現行の最新製品での比較です。

 IntelAMD
Core i7-4960XFX-9590
Core i7-4770KFX-6350
Core i5-4670KFX-4350
Core i3-4340A10-6800K
Celeron G1820Athlon ~~

基本的に数字が大きい方が性能が良いという感じなので、非常にわかりやすいです。Intelの場合だと、iの後に続く数字で、ハイエンドかミドルかローエンドかが判明し、4桁の数字の最初の数字で世代がわかります。残りの3桁の数字が大きければ大きいほどその世代での性能が高いという事になります。
しかし1つ前の世代の「Core i7-3770K」というCPUがあるのですが、「Core i5-4670K」を比較した時、「Core i5-4670K」の方が4桁の数字が大きいから性能が高いと思ってしまわれる方もいるかもしれませんが、iの後の数字は「Core i7-3770K」の方が大きいですし、後ろの3桁の数字で比較しても「Core i7-3770K」の方が大きいです。なので「Core i7-3770K」の方が性能がいいということになります。AMDの場合も大体同じですが、ブランドが複数あるので少し注意が必要です。
(※ここで言っている性能とは単純なパフォーマンスの事です。電力効率やコア性能自体や機能については省いています)
結構ややこしいので別の機会に詳細に紹介したいと思います。

マザーボードのスペック

マザーボードは性能というよりも規格を知るためにスペックを知る必要があります。正確にいうとスペックというよりも型番ですね。型番が分かれば規格が分かり、搭載できるCPUやメモリなどが分かります。これはPCを自作する上でも、既存のパソコンをアップグレートする際にも必要な情報です。マザーボードの型番が分かれば、どんな機能が搭載されているのか、何を搭載できるのかが分かります。
ただ今回は性能についてのスペックを調べる方法を紹介しているので、マザーボードの型番を知った上での活用方法はまた別のページで紹介します。

ビデオカードのスペック

ビデオカードはゲームをする際に必要なPCパーツなので、ゲームをしない場合はあまり必要ない知識だと思います。ゲームの場合は動作環境があるので、それに合わせて必要なスペックのビデオカードを購入したり、そのビデオカードが搭載されているパソコンを購入すればゲームができます。また持っているパソコンでそのゲームができるかどうかも、スペックが分かれば判断できます。
ビデオカードはCPUと違って、世代やシリーズによって性能が大きく違います。なので改めてそれらをまとめたページを作成予定なので、今しばらくお待ちください!
でも基本的には数字が大きい方が性能が高いと思って大丈夫です。

OS・Windowsの種類

OSは性能とはあまり関係ないですが、OSの種類によって使い方などが違いますので、パソコンを快適に使うためにカスタマイズする時に知っておかないとうまくいかない可能性があります。例えばOSの高速化の方法や種類によって違ったり、XPや7では使える機能が違ったりするので、知っておけば購入する際や購入した後にも便利です。

SSD/HDDのスペック

今回は省きましたが、SSDとHDDはパソコンの性能に直結するPCパーツです。ですが、SSDとHDDでは性能が全然違いますが、それぞれのジャンルではそこまで性能は変わらないので、あまり知る必要がないかもしれません。SSDかHDDかを選べばいいだけです。
SSDとHDDについては個別に解説しているページがありますので、下のリンクよりどうぞ。

HDDとは?

SSDとは?

メモリのスペック

メモリに関してはメモリ自身のスペックも重要ですが、それ以上にマザーボードのスペックが重要になってきます。マザーボードのスペックの項目でも触れましたが、マザーボードによって搭載できるメモリが違います。最大容量だったり、スピードだったり、1スロットに搭載できる容量だったりと。なのでメモリを増設したい時は最初にマザーボードのスペックを調べるべきです。
メモリのスペック自体は規格と容量さえ分かればあとはあんまり重要ではないかもしれません。しかしオーバークロックをする人にとってはスピードやSPDなどが重要だったりします!オーバークロックについては改めて紹介したいと思います。

話は戻りますが、メーカー製のパソコンだったらそのパソコンの型番で検索すれば、搭載できるメモリが分かるサイトがあります。それはメモリを販売しているバッファローやアイ・オー・データなどです。メーカー製パソコンの場合はこういったサイトを活用すれば間違う事なく、選択できると思います。
バッファロー http://buffalo.jp/products/catalog/memory/
アイ・オー・データ http://www.iodata.jp/product/memory/

スペックの調べ方

スペックの意味についてはある程度分かってもらえたかと思いますが、これから本題の持っているパソコンのスペックの調べ方をご紹介します。OSの種類とCPU、搭載メモリ容量、SSD/HDD、ビデオカードは比較的簡単に分かりますが、マザーボードの型番とメモリの型番については簡単には分かりません。この2つはソフトを使う必要がありますので、また別の機会に調べ方を紹介します。

Windows 7でのスペックの調べ方

「スタート」をクリック→「コンピュータ」を右クリック→「プロパティ」をクリックします。
windows7 スペック確認1
この画面でOSとCPUとメモリ容量についてわかります。
さらに詳細なスペックを調べるには左の項目にある「デバイスマネージャー」をクリックします。
windows7 スペック確認2
ディスクドライブの項目でHDDやSSDの型番がわかります。
ディスプレイ アダプターの項目でCPU内蔵のグラフィックスやビデオカードの型番が分かります。
プロセッサの項目でCPUの型番がわかります。
ちなみにWindows Vistaも全く同じ方法でスペックが調べられます。

Windows 8でのスペックの調べ方

Windows 8も7とほぼ同じです。ただスタートボタンがないので最初だけ少し違います。

  1. デスクトップ画面で右クリックして「個人の設定」をクリックします。
  2. 左の一番上の「コントロールパネル ホーム」をクリックします。
  3. 次に「システムとセキュリティ」の項目の「コンピューターの状態を確認」をクリックします。
  4. 左の項目のパフォーマンス情報の表示をクリックします。

あとはWindows 7の時と同様にスペックが調べられます。
windows8 スペック確認1 windows8 スペック確認2

Windows XPでのスペックの調べ方

Windows XPの場合もほぼ同じ方法でスペックが調べられます。
Windows 7と同様に「スタート」をクリック→「コンピュータ」を右クリック→「プロパティ」をクリックします。すると、同じようにOSとCPUとメモリ容量が表示されている「システムのプロパティ」のウィンドウが出現します。
ただデバイスマネージャーを開く方法が今までと違い、「ハードウェア」タブをクリックして、「デバイスマネージャー」をクリックします。
以上で現行のOSの場合でのスペックの調べ方を紹介できたと思います。マザーボードとメモリの型番の調べ方については別のページで紹介します。

スペックの活用方法

スペックを調べる方法が分かれば、最初に言っていましたが、パソコン購入時や買い替え時にすごく役に立ちます。活用の仕方を紹介します。

パソコン購入時・パソコン買い替え時のスペックの活用方法

購入時の活用方法は使いたいソフトやプレイしたいゲームがある場合、「そのソフト or ゲーム名+動作環境」をgoogleで検索すると、動作環境が分かるので、それを満たすスペックのパソコンを購入すれば間違いありません。推奨動作環境を超えるスペックのパソコンを購入した方が快適です。
買い替える時は元々持っているパソコンのスペックを調べた上で、それを超えるものの中から購入するパソコンを選択すれば、「買い替えたのに遅くなった」というような悲劇はなくなります。またパソコンが壊れた場合で、性能はアップせず、同じようなパソコンが欲しい場合は調べたスペックと同じパソコンを探せば、もしかしたら金額を抑えられるかもしれません。でも壊れた後に調べることは無理な場合があるので、あらかじめ調べておいた方がいいです。
ただ今回の調べ方では型番が分かってもその製品がどれくらいの性能を持っているか分からないと思いますし、比較の方法がわからないと思います。それらの方法については、パーツ毎の詳細ページを作成している最中なので、完成次第このページに追記します。今しばらくお待ちください!

メモリ増設時のスペックの活用方法

今回は紹介できませんでしたが、マザーボードの型番からそのマザーボードが対応しているメモリの規格や最大容量が分かるので、それに沿ってメモリを購入すれば、間違いが起きずに済みます。

ビデオカード増設時のスペックの活用方法

ビデオカードを使う場合はほとんどゲームの場合だと思うので、あらかじめ目的のゲームの動作環境を調べて、それを超えるビデオカードを購入すれば、快適にプレイ出来ます。また持っているパソコンのビデオカードのスペックが分かっていれば、プレイ出来るゲームも分かるので、無駄な出費が抑えられる可能性もあります。

自作PCはスペックに始まりスペックに終わる

自作PCを始めた時からずっとこの「スペック」というものを意識しています。それほど重要なものだと思っています。大抵、PCが欲しくなる時って、そのPCで何かやりたい事がある時だと思うんです。そのやりたい事を実現するためにはそれに見合ったスペックのパソコンを手に入れないといけません。
スペックが分かっていないと、間違ったPCパーツを購入してしまう可能性もあると思います。間違ってしまうと、取り付けられなかったりしまいます。そんな無駄な出費と後悔をしないためにも、スペックは知っておくべきだと思います。スペックを知っておけばそのPCパーツがどれくらいの性能を持っているか、もしくは今までの製品と何が違うのかを結構想定できたりするんです。これはPCパーツに限らず、PC周辺機器やスマホも同じです。スペックは”期待される性能”という意味ですから、スペックに詳しくなれば、何ができるのか、どれぐらいの性能を持っているのかがわかります。

Pocket
LINEで送る